校長ブログ

2020/12/11

校長ブログ~番外編3~

「長距離スプリンター」
 
陸上競技のマラソンや駅伝のシーズンになりました。高校駅伝、箱根駅伝、ニューイヤー実業団駅伝、東京マラソンなど長距離選手にとってのロードレースのシーズンです。
ところで、皆さんはスプリンターとランナーの違いは、分かりますか?
例えば、短い距離を速いスピードで走る、いわゆる陸上競技の短距離選手をスプリンターで長い距離を一定のペースで走る陸上競技の選手のことをランナーという。また、昔、短距離に筋肉は白で長距離が赤(魚で言うと白身と赤見)と聞いたことがある。
最近、陸上競技の日本人選手の活躍が目立つようになった。日本新記録が出るようになり興味・関心があります。男子短距離の10秒を切る日本人が増えてきたこと。
お家芸のマラソンでも多くの日本人が記録を更新していること。初めてのマラソンでも驚く記録を出してきている選手が出てきた事。自分は専門に陸上に取り組んできたので、選手の見方について専門的にみてしまう。特に選手のランニングフォーム。選手は体型や人種の違いや、その人その人の個性が出る。唯一無二の世界。同じランニングフォームはいない。大まかにはカタチは似ている、が違う。
日本人のマラソン選手の走り方が変わってきたと感じている。もちろんスポーツメーカーのシューズの開発も進んできた。以前、長距離ランナーは、地面に足を設置するとき踵から入り、つま先から離れる。今は違う。ほとんどの日本人トップランナーは踵を地面についていない。つま先(足の母子球から前方)では地面をとらえ、地面から力をもらって走っているように見える。いわゆる短距離のスプリンターのように走っている。地面の接地時間も短く、しかも地面からバネをもらって走っているように思える。そう言う意味では、日本のマラソントップランナーや大學駅伝でもトップチームの選手の走りはランナーというよりは、スプリンターである。走り方が短距離選手である。
先日行われた日本選手権での相沢選手のトラック1万メートルで日本新記録、福岡国際マラソンで優勝した青山学院大学の駅伝部出身の吉田選手、もちろん大迫選手などもだが一流の選手は踵を地面に設置していないで走っている。自分が陸上やっていたときの長距離のスター早稲田大學の瀬古利彦選手の走りは、安定感(重心が一定)な走りだった。地面には踵から設置して走っていたと記憶している。当時の外国選手の走りは、黒人選手の走りはバネがあったが、フランクショーター選手も踵は地面に設置していたのではないかと思う。
これから、年末年始に行われる京都での高校駅伝、新年の実業団駅伝、箱根駅伝と選手をみることがあると思う。高校生、大学生、実業団、そして東京マラソンとそれぞれの選手の個性溢れた選手のランニングが見れます。ぜひ、長距離スプリンター達の地面に接地する「踵」に注目してください。
 
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