校長ブログ
校長ブログ~朝の参拝講話よりPart14~
「音」
人はどこで情報を得ているのか?
ほとんどが視覚である。86% 味覚1% 臭覚2% 聴覚3% 触覚7%
「音で限界を超える」
全盲の走り幅跳びの選手高田千明さんの話。
目隠しをして、一人でピットに立って走って跳ぶ事に対して、インタビューをしていた為末さんはこう質問をした。「怖くないですか」
答えは、「怖いです」でした。みんなそう思いますよね。
しかし、試合になると、その怖さよりも、もっと良い記録を出したい、もっと良い記録が欲しい。その気持ちで頭の中がいっぱいになるという。怖さが薄れるらしい。
まっすぐ走ると言うイメージは?どこから?
それは、コーラー(コーチ)の声、手をたたく方向。
「ここが、まっすぐ」とイメージをする。そして、練習してきた助走をして踏み切る。
とんだ後の着地のイメージは「折りたたみ携帯」です。それはコーラーのコメントだった。
今は、24mの助走。
何より全ての情報が「耳」からだから、後はイメージ。
今は、練習しているチームメイトの足音で誰か分かる。
怪我をしているなとか、スパイクシューズを新しく変えたことも足音で分かるらしい。
彼女は18歳から全盲になり、現在35歳。
人が経験していないことしている。今は全盲者の走り幅跳びに一生懸命に頑張っている。
為末さんは言う、高田さんは人が経験していない沢山のことをしています。沢山の人にその経験を「語る」事が大切と思う。
そこから、いろんな人が人生のきっかけを掴むかもしれない。
私達は、ほとんどの情報を視覚から得て生活をしています。
音だけを頼りに生活をするは、どれだけ大変かは、計り知れない。
そんな中で、パラスポーツに身を置いてパラリンピックを目指されている事に感動した。
自分も勇気を貰った、元気を貰った。まだまだ頑張ろうと。
「やる気」「覚悟」と怖がらないで「挑戦する心」、困難から逃げない「勇気」など学びたいものです。「音で限界を超える」良かった。